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11.22017
ウイルスバスターズ!?
皆さんは映画「ゴーストバスターズ」をご存知ですか?
今から33年前の1984年、私が小学生の頃に流行ったSFコメディ映画です。
家やマンションに出没するゴーストを退治し、最終的にはNYに平和を取り戻すという内容でしたよね。
そんな子供の頃に信じ恐れていたお化けも、成長と共にいつの間にか記憶から消え、今では
“コンピューターウイルス”
という名のゴースト、そう目に見えない新たな脅威に社会は直面しています。
誰もがネット接続する時代、コンピューターウイルスから自分の個人情報や大切なデバイスを守るために、
セキュリティについての心がけを今日は考えたいと思います。
●パソコンがウイルスに感染?と思った時はどうしたらいいのか?
近年、感染してもパソコンの中に潜み、ウイルスに感染していること自体に気が付かないことが増えています。
サイバー犯罪者の⽬的は、⾦銭や個⼈情報を盗み取ることです。
昔のように、愉快犯的な自分の技量を誇示するような遊び半分のウイルスは少なくなっていると考えるほうがよいでしょう。
ウイルスに気づけないケースや、一度感染すると被害が大きいウイルスが存在することを考えると、セキュリティソフトで感染を予防することがとても大切です。
●セキュリティソフトはパソコンの中で何をしているのか?
コンピューターウイルスとは、悪いことをするためのアプリのようなものです。
したがって、感染するためには「インストール」というアクションが必要となります。
セキュリティソフトは、この「インストール」を止めたり、万が一インストールされてしまったとしても、
悪いことをする動きを始めた瞬間にその動きを止めることを、主な仕事としています。
したがって、昔は「アンチウイルスソフト」と呼ばれていました。
しかし最近ではインターネット上の不正や犯罪は、ウイルスだけではありません。
偽のWebサイトに誘導してクレジットカードの情報や個人情報を盗む不正なサイトなども増えてきています。
セキュリティソフトは、このような不正なサイトへ足を踏み入れることを防止する機能なども備えているため、
「アンチウイルスソフト」ではなく、「総合セキュリティソフト」と呼ばれるようになってきています。
●最近はパソコンだけではなく、スマホやテレビにもウイルスが感染する?
Androidのスマートフォンの場合、「不正アプリ」の形で入ってくることが多くなっています。
アプリなので、人気のゲームに見せかけて自分でインストールしてしまうように仕向けてきます。
こうした不正アプリをインストールしてしまうと、自分の電話帳に登録した個人情報が流出してしまった、
ということも起こります。
総合セキュリティソフトはスマホ向けも出ていますので、こうしたソフトをインストールして自衛することが重要です。
テレビにも感染って!?
テレビをはじめ、家庭内のあらゆる機器がインターネットにつながる”IoT”時代がやってきます。
インターネットにつながれば、悪いことをしようとする人の攻撃対象になるもの、と思ったほうがよいでしょう。
実際に、テレビがランサムウェアに感染した事例が確認されています。
ランサムウェアとは、パソコンなどを使用不能にした上で、元に戻すために金銭(身代金)を支払うよう要求する不正のこと。
テレビがランサムウェアに感染すると、好きなテレビ番組を見ることができなくなってしまいます。
テレビ向けの総合セキュリティソフトはあるのか!?
テレビにセキュリティソフトをいれることは今はできません。
テレビ以外にも、インターネットにつながる機器の中にはセキュリティソフトが対応していないものがあります。
そこで、家庭内のインターネットの出入り口である「ルーター」でセキュリティ対策を行うという考え方が始まっています。
ルーターの通信を見張って、ウイルスの侵入や不正サイトへのアクセスをブロックします。
●パスワードもサイトごとに変更する必要があるのか!?
パスワードはサービスやサイトごとにすべて変えることを強くおすすめします。
犯罪者が欲しいものはお金や個人情報です。お金や個人情報に繋がる鍵は、「ID」や「パスワード」です。
どこかで「ID」や「パスワード」がいったん漏れてしまうと、攻撃者はその「ID」や「パスワード」をもとに
別のサイトやサービスで使えないか試す攻撃を行います。「リスト型攻撃」として知られているサイバー攻撃です。
とはいえ、一つ一つのパスワードを覚えていくのも大変なもの。
それを助けるために、パスワードを管理してくれるアプリもあります。
たった一つのIDとパスワードを覚えておくだけで、それぞれのサイトに別々の難しいパスワードを作って管理してくれるので安全です。
●まとめ
ゴーストバスターズを見てお化けが怖くて仕方なかった子供のころと同様、
インターネットで起きている不正や犯罪のことを知ってしまうと、つい「怖い」という気持ちが大きくなりがちです。
でもいかがですか?
「ネットバンキングしているときが危ない」「IDやパスワードを使い回すことが危ない」
と知っているだけで、被害をかなり防げると確信が持てたのではないでしょうか。
では私たち一人一人がウイルスに負けない “ウイルスバスターズ” として、
インターネット上のセキュリティの話に関心を持ち、セキュリティソフトを適切に使うことによって、
これからも怖がらず安心してインターネットを積極的に使っていきたいものですね。
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